(C)2018 鴨志田一／KADOKAWA アスキー・メディアワークス／青ブタ Project
今年度に入ってから多くの劇場アニメが公開され映画館に向かう回数も増えていますが、今月だけでも「プロメア」「海獣の子供」「ガールズ＆パンツァー最終章 第2話」そして「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」と鑑賞しています。
さて、この作品は「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のタイトルで 昨年10月～12月にかけて放映された テレビアニメの続きとなる劇場版です。テレビシリーズは2～3話でまとめられた、主人公周りの各メンバーにスポットがあてられた5つのエピソード （原作の1～5巻にあたる）で構成されています。
各エピソードは過去のジュブナイル作品で見られるような設定が使われており、そこ部分だけ見られると量産型のライトノベルと受け取られがちです。ただ、本作の場合、そいったありがちな作品ドラマが多数積み重なるよって、集大成にあたる本作劇場版へつながり重層的な感情移入効果をもたらします。 こういった作品構造で原作を書かれた鴨志田一先生や作品開発された関係者の方々、エピソードを綴った各声優の方々の演技、どれもとても素晴らしい成果だと思います。
本作の鑑賞にあたっては、テレビシリーズを見ていただく事が不可欠となりとても敷居は高いのですが、青春ジュブナイル作品がお好きな方には最高レベルの作品になると思います。